運命のカメラバッグ 承編
私の住んでる地域からは、ヨドバシは遠い。
なかなか行く機会に恵まれない。
たまたま、名古屋へいけばなの展覧会へ行く用事が出来たため、展覧会のあとに隣の館のヨドバシへ。
そこで「!」と言うバックに出会った。
濃紺、ポイントに本革が使用されたもの。
ひとめでコレだと思った。
しかし、予想を上回る価格。
おおよそ1.5倍。
1時間くらいうーんうーん眺めたあと、せっかくピンと来たんだから、と、店員さんにケースから出してもらい、背負ってみた。
身長にもぴったりだった。
しっくりきた。
しっくりきたけど、
ひょいと買える値段ではなかった。
必要度、重要度、優先度からいくと今いくつかある買い物リストのうち、1番最初に手に入れるべきものだった。
先行投資。先取り。
一回あたりの値段に換算。
色んなことが頭をめぐる。
悩みまくる。
欲しいリュックが出てきたら、
お世話になってるスタイリストさんに、私に似合うかどうか確認してもらう約束をしていたので、この日は商品番号を控えてそのまま帰宅。
スタイリストさんに相談したら、形は大丈夫。でも、色は黒の方がいいと言うことだった。
私はこのスタイリストさん(複業でスタイリストをされている)のセンスに全幅の信頼を寄せているので、少し悩むも、黒を買うことを決意する。